予想をする際、
馬よりも、人間の心理や行動を読むというアプローチが、自分の独自のエッジを生み出していると思っています。
今回は馬券心理学について紹介します。
自分は、最終の12レースが一番得意です。
なぜなら最終レースというのは一番購入者の心の揺らぎが現れやすいから。
オッズに歪みが生じやすいのです。
例えば、メインレースでガチガチの一番人気が勝った後、最終レースのオッズはどうなるでしょうか?
あなただったら、どんな馬券を買うか、実際の場面を想像してください。
なるべく具体的に想像しましょう。
あなたは、、そうですね月のお小遣いにしますか。
例えば2万円だったとしましょう。
メインレースで全身全霊の2万円をかけ、見事1.8倍の単勝を的中!
3万6千円まで増えました。
さぁ最終レース。
あなたならば、その増えた資金をどこに張りますか?
・ガチガチ一番人気の馬
・一発を秘めた穴馬
どっちに賭けるか考えてください。
考えましたか?
考えたら下にスクロールしてください。
あなたが選んだのは一番人気の馬ではないですか?
なぜわかったか?
それは人間がプロスペクト理論に陥るからです。
プロスペクト理論というのは、
人間は利益よりも、損失の方を重く考える習性がある、という事です。
つまり一度得た金額を失うことは同じ金額を失うよりずっと辛く感じるという事です。
1番人気馬というのは、長期では勝つのが非常に難しい馬。
基本的に期待値は低いです。
その理由については過去の記事を見ていただくとして、
競馬において、一番人気の馬の取捨は、誰もが悩む課題と言えるでしょう。 今回の記事は一番人気は買うべきか?一番人…
メインレースでせっかく得た利益を失いたくないために、守りの馬券を買ってしまう。
そういう風に人間はできてるんです。
メインでガチガチの一番人気が勝った。それはつまり、多数の馬券購入者が勝ったということ。
恐らく全体の3~4割程度は勝っているはず。
では、次のレースではその4割の人間が作り出すオッズはどうなるか?を考えればいい。
どうなるかの考察は先程書いた通り。
多くの人間はさっき得た利益を失うことを無意識のうちに恐れます。
更に最終レースはその日を勝って終わりたい、というバイアスも働きます。
それが、一番勝率の高い(ただし期待値の低い)一番人気馬を買わせてしまうんです。
では、大衆の心理を読んで勝つにはどうするか?というと、もうおわかりですね。
相対的に過小評価され、美味しいオッズとなっている穴馬から買えばいいんです。
自分は、基本的に一番人気を避け、穴馬を狙うスタイルですが、最終レースは特に回収率が高いです。
これは人気サイドが過剰に人気を吸ってくれているからだと思っています。
ちなみに
今日は宝塚記念でしたが、
このレース、1番人気 単勝1.8倍のクロノジェネシスが勝ちました。
その直後の12Rの結果はというと?
札幌12R
10人気-13人気-15人気
馬連498倍
東京12R
11人気-1人気-2人気
単勝52倍
馬連134倍
阪神12R
3人気-8人気-1人気
(このレースは外れ)
人気薄に期待値の高い馬が多く発生し、利益につなげる事ができました。
最終レース、その日は勝って締めたい!等と考えていては、このような穴馬を狙うことができなくなります。
プロスペクト理論に影響されないためには、かなり訓練して強いメンタルを持たないといけません。
そして大衆の心理の隙を突く。
そうすれば競馬で勝つことはできます。
今回はガチガチのメインレースの後の心理の例でしたが、
メインが激荒れの後の最終レースはどうなるか?などまだまだ奥は深いと思ってください。
これが、馬券心理学です。