自分は身近な人に競馬で稼いでいる事を一切話しません。
会社を辞める時も、最後まで周りに黙っていました。
色々と面倒だからです。
自分のような人間は、普通の人には理解されない。
頭のおかしいギャンブル中毒者だと思われてお終い。と考えています。
勝ち方を教えてくれ。と言われるのも困ってしまいますしね。
なので、身の回りで競馬の話になった時は、勝った話ではなく、
負けた話をするようにしています。
「この間20万負けたわ~。」とでも言っておけば、失笑かもしれませんが、
一応笑いは取る事ができます。
稼いでいることを周りには言わない人は案外多いんじゃないかなと思っています。
確かにインターネット上では、稼げばすぐに光が当たり有名になります。
ただ、表に出ずひっそりと大金を稼でいる人は、もっとたくさんいるはずです。
自分が知る限りでも、何名かいますが、その方たちは特に表立って情報発信をしているわけではありません。
それでも、それらの方との出会いのきっかけはほぼオンラインからなのですが、
一度だけ偶然オフラインで出会った人がいます。
本物は案外身近にいるかもしれない
その方は自分の親と同じくらいの初老の方でした。
競馬とは全く関係の無い事で知り合い、会話をするきっかけがあり、
パソコンが世の中に出回り始めた時代の話を聞かせてもらっていました。
自分の親の世代の方はITに疎いものと思っている部分があったのですが、
その方はWindowsの登場以前からプログラミングをやっていたそうで、
凄いな~。と思いながら聞いていました。
会話に火が付いたのは「競馬もやっているよ。」という言葉からでした。
PATが始まったころは抽選で選ばれた人しか電話投票できなかった事、
そのPATの抽選に当選させるための代行業者があった事、
JRAVANがサービスを開始しはじめてデータ競馬が始まった頃の事など、自分の知らなかった話を聞かせてもらいました。
上から目線かも知れませんが、自分は普段、身の回りの人と競馬の話になった時、その人のレベルに合わせて話すようにしています。
G1だけやっている人には普通の予想の話。土曜競馬を昼からやっているような人ならもう少し深い話。という感じ。
同じ様にたぶんあの時、自分もその方に測られていたと思います。
その方が「100万馬券も当てた事があるよ」と教えてくれたのですが、私が顔色を変えない様子を見て、少し驚いたような、嬉しそうな表情をしていたのが感じ取れました。
自分も、その場でスマホにPATの収支画面を表示させて、金額だけ指で隠して見せました。
金額は伏せても収支画面の他の部分で、大体のレベルは測ることができます。
その方は「すごいね。」とは言ってくれましたが、本音はどう思ったかまでは解りません。自分より数段上の実力の可能性は十分ありそうだな、とその時感じました。
お互いのレベルを確認しつつ、少しづつお互い深い話を出していくのは非常に興奮しました。
今まで身近な人でそこまでの話を語れる相手がいなかったからです。
お互い「あの人」の事を知っていたり、別々に研究してきた事が思わぬ所で交わっていた事に鳥肌が立ちました。
そして驚いたのは、その方は今の自分のいる所を4年以上前に通過し、今は違う所へたどり着いていた事。
勝ち方は一つではなく色々ある事を再認識しました。
ただそれを聞いて、自分が負けているとも正直思いませんでした。
その方は捨てたロジックでも、自分は今もまだまだ稼げていますし、これからも稼ぐことができると信じています。
その方は先行者利益を取り、今の自分は生存者利益を取っている。「深さ」では自分の方が勝っているということなんでしょう。
自分はまだまだこの道を突き詰めていきます。
しかし、本当にこの世代の方はすごい方がいます。自分はこの世代の方で、他にもめちゃくちゃに稼いでいる方を何名か知っています。
パソコンを使ってのデータ分析を開拓した世代は年季が違いますね。
あとがき
稼いでいる人は周りにひけらかさず、ひっそりと稼いでいるものです。
一流は孤独を愛し、二流は群れを愛す。
師匠の受け売りですが、
この言葉が似あうのは本当の一流のみだと思います。自分はまだまだそこまでとは思っていないので胸を張って使う事ができません。
ですがこの言葉のおかげで、
負け組が傷を舐めあうような、『みんなでワイワイやろう!的競馬サロン』の類には一切興味が湧かなくなりました。
野生の強い動物は群れを作りません。群れれば弱くなる。自分はそう思います。